第34回日本感覚統合学会研究大会

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古野 優子(北九州市立総合療育センター 作業療法士)

平成28年熊本地震で被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。

被災地の方々におかれましては、一日も早い復旧がなされますことをお祈りいたします。

今回ホームページの立ち上げが大変遅くなりましたのも、熊本地震の影響がございました。関係の皆様にご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

さて第34回日本感覚統合学会研究大会を、11月26日、27日に福岡県北九州市で開催いたします。福岡県での開催は、4回目となります。思えば偉大な先輩方が九州のこの地に、感覚統合の理論と実践を根付かせてくださったご尽力のおかげで、またこのような大会を開催することができることを感謝しております。

今回の研究大会のテーマは「子どもの心がうごくとき~きらり☆SI~」といたしました。子どもが自分らしく、自分を発揮して、生き生きと生活することを彼らを取り巻く環境の一部である私たちがどのように支えることができるのでしょうか?きっと会員の皆さまはいつも自問自答しておられることと思います。子どもたちは一見何もしていないように見えるときも心を動かしていますが、環境や人に働きかけ関わることでその動きは大きくなったり、小さくなったり、穏やかになったり、充足したりしています。子どもが起こした変化によって、見守り、支える大人である私たちの心が動きます。そんな双方向のコミュニケーションを行うときに、SIはどんな役割を持ちうるのか、子どもの心が生き生きと輝くような関わりを提供できるのか…そのことを深く考える機会となることを願っています。

特別講演には、京都大学名誉教授 鯨岡峻先生に、子どもを主体とする子育て・保育・教育のあり方とはどういうことかを関係発達論からお話しいただきます。もうお一人は医療法人テレサ会 西川病院発達診療部部長 発達障害研究センター センター長 林隆先生です。林先生は小児科専門認定医、小児神経科専門医、てんかん専門医・指導医、日本小児精神神経学会専門医の資格をお持ちで、年間のべ3000人の当事者とその家族の診療に当たっておられます。多くの臨床的なご経験から、「社会生活との折り合いのつけかたを、本人・家族と一緒に考えていくようにしています」とおっしゃる林先生のお話は、私たちに多くのご示唆をいただけるものと思っております。 シンポジウムはコメンテーターを姫路獨協大学の小西紀一先生にお願いしました。「子どもの心がうごくとき」について大いに語り合いましょう。

新しい企画として「遊びのレシピ」という体験の場を設けます。子ども達と関わっていると、もっとこの遊びを楽しく出来ないかな、もっと子どもたちのチャレンジを引き出せないかな、と悩むことはありませんか?いろんな方から生活や教室の中でできる感覚統合を育てる遊びについて尋ねられることも多いかと存じます。そこで、日本感覚統合学会のインストラクターを講師として、ご参加の皆様と共に遊びを「きらり☆SI」的に広げてみたいと思っています。また作業療法士とリハビリテーション工学技士が特別支援教育士の会の先生方と行ってきた、子どもたちの学習を環境面から支える取り組みについてのアイデアやグッズ等の展示や作成も行う予定です。キーワードは「やってみらんと、わからんばい!」です。

それから西日本で最大規模の福祉機器の展示会である西日本国際福祉機器展と開催日の11月26日が重なるように調整致しました。せっかくの機会でございますので、是非こちらにも足を運んでいただければ幸いです。

最後になりましたが、北九州は、新鮮な魚介類・焼きカレー・小倉牛等のグルメの他に、意外に知られていないかもしれませんが、映画の撮影地で、最近では「MOZU」「図書館戦争」のロケの舞台となるなど、楽しみどころ、見どころの多い都市でもあります。

「皆さまの心がうごくとき」を過ごしていただけるよう実行委員一同心よりお待ちしています。

開催会場

研究大会事務局

第34回日本感覚統合学会
研究大会事務局
〒838-0143
福岡県小郡市大板井1143-1
社会福祉法人こぐま福祉会
こぐま学園 橋本 里香
E-mail:
office34@si-japan.net

PPC2016
第18回西日本国際福祉器機展

  • 会期:2016(平成28)年11月24日(木)~26日(土)
  • 会場:西日本総合展示場 新館
    (JR小倉駅北口徒歩5分)
    北九州小倉北区浅野三丁目8番1号
☞ HPはこちら

※学会1日目、隣の会場にて開催されています。
入場は無料です。

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